こちらから紙面PDFをご覧いただけます。



全私学新聞

TOP >> バックナンバー一覧 >> 2001年12月3日号二ュース >> VIEW

記事2001年12月3日 31号 (7面) 
山梨、和歌山両県で私学振興大会
県民の熱い期待担う
 

山梨私学協会
2001山梨私学のつどい
「個性豊かな教育、助成拡充」スローガンに


 2001山梨私学のつどい私学振興大会が「新時代にふさわしい個性豊かな教育の推進」「私立学校運営費補助の拡充強化」など五項目を大会スローガンに十月二十七日、山梨県・山梨市の山梨県立文学館で開催された。
 主催は山梨県私学協会(伊藤信会長=甲府湯田高校長)、共催は山梨県私立中学高等学校連合会(同)など五団体。
 伊藤会長はあいさつの中で、私学は建学の精神や理想を掲げ、創立当初から特色ある教育や、個性重視、心の教育重視の教育を長年努力し実行してきたと述べた上で、「しかし、一番ネックの問題は父母負担教育費の公私間格差で、これが生徒の、私学への道を閉ざしているといってもいい。私学へ行きたいが、経済的な理由で行けないという声が多い。広い視野を持って、私学を考えていただきたい」と県に訴えた。
 これに対して、天野建・山梨県知事は「私学は本県の教育に大いに貢献している」と指摘、県民が私学に一層期待を寄せており、山梨県の基本方針の中に私学振興を位置付け、教育条件の向上や学校運営の健全化のために、さまざまな施策を推進しているとし、「本学の私学の果たす役割の重要性を再認識し、私学行政の充実のためさらに努力をする」と答えた。
 また、深沢登志夫・私学振興議員懇話会長は「私学振興のために最大の努力をする」と述べた。
 これに続いて、各私学団体の代表者から意見発表が行われ、生徒代表として山梨英和高校の高橋彩未さんが、「私学で自分を成長させることや、自分の生き方を学んだ。両親に感謝したい」と発表した。
 大会では「私学は個性豊かな教育を推進し、県教育の発展に寄与する」「私立学校の経営の健全化、保護者負担の軽減などを図るため、公的助成の大幅な増額を要請する」「公私共存の原則を堅持し、適切かつ実効のある施策の展開を図る」「幼稚園就園奨励費の完全実施と補助制度の充実を要請する」「私学教育費の減税制度の創設を要請する」の五点を決議した。


和歌山私学連
建学の精神生かし私学の特性発揮を
県民の期待ますます高まる 木村知事あいさつ


 和歌山県私立学校連合会(野田禧夫会長=近畿大学附属和歌山中学高校長)は十月三十一日、和歌山県・和歌山市の県民文化会館で第三十五回和歌山県私学振興大会(後援・和歌山県)を開催した。
 野田会長は「教育界はいま改革の真っただ中にあるが、私学は先導的な取り組みの姿勢を変えることなく、園や学校が堅持し続けてきた。それぞれが建学の精神をもう一度認識を新たにし、知育・徳育・体育の調和の取れた手作りの、私学ならではの教育をより積極的に、皆さんとともに進めてまいりたい」と強調した。
 木村良樹・和歌山県知事はあいさつの中で、「私学は建学の精神と教育理念に基づき、昔から個性を伸ばす教育を行い、新しい教育を先取りしてきた。県民の私学への期待はますます高まっている。本県としても私学教育の振興をはじめ、人材育成に努め、私学団体と協力しながら、子供のためになる県になるように頑張りたい」と述べた。
 さらに、井出益弘・和歌山県議会議長に代わって、堀本隆男・同県議会副議長が「心豊かな人材を育てる学校の責任は大きい。私学の特色ある教育に期待するとともに、議会としても活力ある人材の育成と、私学教育の発展のために努力する」とあいさつした。また、私学振興に功労があった八人に木村知事から知事感謝状が贈られ、私学教育に尽力のあった十五人に野田会長から私立学校連合会会長表彰状が授与された。
 大会では「幼稚園・小学校・中学校・高等学校の教育をより振興するための助成」「私立専修学校・各種学校の教育施設を改善整備するための助成」「就園・就学のための保護者負担の軽減」の三点を決議した。
 朝倉彩さん、山本和代さんの三十弦演奏も行われ、大会は盛り上がった。





記事の著作権はすべて一般社団法人全私学新聞に帰属します。
無断での記事の転載、転用を禁じます。
一般社団法人全私学新聞 〒102-0074 東京都千代田区九段南 2-4-9 第三早川屋ビル4階/TEL 03-3265-7551
Copyright(C) 一般社団法人全私学新聞