こちらから紙面PDFをご覧いただけます。



全私学新聞

TOP >> バックナンバー一覧 >> 2001年12月23日号二ュース >> VIEW

記事2001年12月23日 33号 (7面) 
新校長インタビュー (41) ―― 佼成学園中学校・高等学校
校長 和田 純一氏
感謝と思いやりの心
それに目的意識、コミュニケーション能力も


 佼成学園中学校・高等学校(和田純一校長、東京都杉並区)は、(1)「神仏を敬い、ともにこの世に生きる人や自然に対する感謝と思いやりの心を持った生徒の育成」(2)「生活・学習の基本的習慣を身につけ、自分の将来の生き方に対して目的意識を持った生徒の育成」(3)「国際化・高度情報化社会を生きるコミュニケーション能力を持った生徒の育成」この三つを、生徒育成像の柱に置いている。
 和田校長は第一の柱については、「本校の建学の精神で、平和な社会の繁栄に役立つ若者の育成を目指す」と語る。自分が身につけた知識や技術を自分だけのものにするのではなく、世のため、人のために生かそうという思いやりの心を持った若者を育成する。
 「第二の柱は、本校の基本的な考え方で、六カ年一貫教育の充実と進学実績の向上を目指す」
 中学高校六年間を前期(中学一―二年)・中期(中学三―高校一年)・後期(高校二―三年)と分ける。前期では、生活面と学習面での基本的なしつけを徹底させ、中期では自分の将来の生き方を考えさせ、勉強に対する目的意識を持たせ、大学進学について考えさせる。この時期、オープンキャンパスを体験させるのもそのためだ。後期では大学の志望校合格のための実力と応用力の養成を図る。
 「第三の柱は新しい時代を生きる生徒の育成です」
 パソコンを使って情報の収集・選択・発信のできる能力と、世界の人々と意思の疎通を図るための手段としての英語力の育成を意味する。
 同校ではクラブ活動が活発だが、特にソフトテニス部はインターハイに、アメリカンフットボール部も全国大会に出場するほどの実力を持っている。
 和田校長は「本校の特色は、入学した生徒一人ひとりを伸ばして育てることです。入部した生徒を鍛え、全国大会レベルの実力まで育て上げています。学習面でも入り口と出口とで、できるだけ実力の差をつけて卒業させています」と語る。
 同校ではこの十年間で教職員が世代交代し、若返った。進学実績の向上を目指したカリキュラムで育ってきた生徒が現在、高校一年に成長している。
 「あと二年先で結果が出ますが、進学でどれだけ底上げができるか、楽しみにしています。生徒を、立派な若者に育てるために教職員みんなが力を合わせていこうと思っています」

記事の著作権はすべて一般社団法人全私学新聞に帰属します。
無断での記事の転載、転用を禁じます。
一般社団法人全私学新聞 〒102-0074 東京都千代田区九段南 2-4-9 第三早川屋ビル4階/TEL 03-3265-7551
Copyright(C) 一般社団法人全私学新聞