日本私立医科大学協会副会長の大塚敏文・日本医科大学理事長が十二月十六日、東京都葛飾区の自宅で急性呼吸不全のため逝去。七十歳だった。告別式は同二十日、東京・上野の寛永寺で行われた。学校法人日本医科大学葬の日程は未定。
　故大塚氏は平成七年、國松孝次・警察庁長官が狙撃された事件で、自ら治療の総指揮を執り、同長官の社会復帰に貢献したことで知られる。
　また、日本救急医学会理事長、救命救急士国家試験委員会委員長、日本救急医療財団理事長を歴任、わが国の救急医学・救急医療体制の確立に努めたほか、脳死臓器移植体制の確立、消防救急業務の高度化推進、災害時医療救護体制の構築にも大きな功績を残した。
　大学関係では平成四年から日本私立大学協会理事、同七年から医学教育振興財団評議員。
　このほか国民健康保険連合会特別審査委員会会長なども務めた。