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記事2001年12月13日 32号 (7面) 
私学振興は重要施策
秋田と青森で私学振興大会
 秋田県私学連合会(江畠清治会長=国学館高校長)は第二十回秋田県私学振興大会を十一月五日、秋田県・秋田市のキャッスルホテルで開催した。
 江畠会長はあいさつの中で、秋田県は官尊民卑の強い県だと指摘した上で、「新しい国づくりとして、教育を大きな柱に置かなければならない。二十一世紀では人材育成が国の柱の一つとなっている。私学はさらに自覚して頑張り、本県を私学志向にしていきたい」と力強く語った。
 来賓として寺田典城・秋田県知事の代理として川勝敏弘・同県企画振興部長が「私学振興を重要施策と位置付け、運営費補助、教育費保護者負担軽減などの面で支援していきたい」と祝辞を述べた。
 大会では専修学校各種学校、幼稚園、中学高校の各団体から現状報告ならびに、関係機関への要望事項が説明された。
 専修学校各種学校協会は(1)学校運営費補助の充実(2)大学入試の資格付与指定校に対する研修費の補助などを、また私立幼稚園連合会は(1)運営費助成の充実(2)特殊教育費補助および預かり保育補助への補助(3)就園奨励費補助の充実について要望した。また私立中学高等学校協会からは(1)施設・設備および特色教育に対する助成の充実と、経常費助成の増額(2)公私立高校間の適正な生徒収容への配慮などの要望があった。
 大会に先立って藤盛節子・秋田市教育委員が「今、私学に期待すること」と題して講演を行い、「生徒に達成感を味わわせて送り出してほしい。私学は自助努力で現場を活性化し、人事交流も行う必要がある。時代を先取りした私学であって、新しい考え方を取り入れていく必要がある」とまとめた。

新増改築事業に
特別助成を早期実現

 第十七回青森県私学振興大会が十月二十三日、「創造性豊かな人間教育は私学でこそ」「私学教育の充実と父母負担の軽減」を大会スローガンに、青森県・八戸市の八戸市公会堂文化ホール(八戸公民館)で開催された。会場には子供を私学へ通わせている保護者、および教職員ら約五百人が集まった。
 主催は青森県私立高等学校父母の会連合会(倉光重会長)、後援は青森県私学協会、全国私学父母の会、日本私立中学高等学校連合会、青森県高等学校PTA連合会。主催者を代表して倉光重会長はあいさつの中で、同県の私学助成は全国で最下位クラスだったが、最近全国水準まで上がってきたことに対し、同県知事、同県議会議長らに敬意を表した上で、「少子化高齢化による生徒減少傾向は極めて深刻な状況にあり、私立学校の経営に与える影響は重大だ。引き続き助成をお願いしたい」と訴えた。
 続いて、来賓の木村守男・青森県知事の代理の成田榮子副知事、大島理森・衆議院議員(代理)、秋田正則・同県議会議長代理の清水悦郎氏、千葉満・同県私立中学高等学校協会長が次々と祝辞を述べた。
 大会では「私立高等学校経常費二分の一の助成の早期実現を要請する」「校舎等新増改築事業に対する特別助成の早期実現を推進する」「特別補助制度の創設の推進」この三点を決議した。また、モラロジー研究所の加島志把子氏が「心がつくる人生」と題して記念講演した。

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