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記事2001年12月13日 32号 (3面) 
生涯学習まちづくり モデル支援事業
協力大学募集中
文部科学省
 文部科学省は平成十四年度から新たに、「生涯学習まちづくりモデル支援事業」を実施する。そのための予算として六千五百万円を現在、財務省に要求している。
 この新規事業は、地域の大学等と組織的連携を図りながら、大学や短大、高等専門学校が抱える人的・知的・物的資源を最大限に活用して、個性と魅力あるまちづくりを目指す市町村の団体を支援し、生涯学習まちづくりのモデルとなる施策を展開しようというもの。
 具体的には文部科学省内に設置される選定委員会が、公募によって集まった「市町村まちづくり実行委員会」の中から十八地域(予定)を選定し、事業実施を委託する。市町村まちづくり実行委員会は市町村教育委員会、首長部局、高等教育機関、市民団体、地方経済団体、自治会等で構成される団体。文部科学省は現在、この事業に協力できる大学等を募集しており、この事業に関心のある大学等は照会してほしいと、同省の生涯学習政策局政策課地域政策室では話している。
 市町村まちづくり実行委員会は、▽基本理念や具体的活動などを盛り込んだまちづくり計画の策定▽専用ホームページの開設などまちづくり計画の推進のための情報提供・広報▽活動場所や指導員等の確保など具体的活動の企画立案・調整▽学生ボランティア、指導教授等の確保など大学等との連携のための調整などを行う予定。連携する大学等は、(1)学生によるボランティアの派遣(2)教授等による専門的知見の活用(3)住民等に対する学習機会の提供(大学の出前講座等)の面で協力する。
 例えば、「青少年の健全育成」をテーマにしたまちづくりでは、子供の学校内外での生活状況等の実態調査の実施・結果分析、地域リーダー育成のための研修会・専門講座開催、子供の放課後・週末の遊び場提供、心の相談室・子育て支援活動の実施、子育て、児童心理に関する出前講座、学校での総合学習の講師としての指導などが具体的活動として考えられる、としている。

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