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記事2001年11月23日 30号 (11面) 
教育費の負担格差是正
教職員、父母が振興大会
宮城県私学
 宮城県私立小中高等学校父母会連合会(飯岡智会長)と、宮城県私立中学高等学校連合会(朴澤泰治会長=朴沢学園理事長)は十月二十三日、宮城県・仙台市の宮城県民会館で第二十四回宮城県私学振興大会を開催した。会場には私立の小・中・高校に子供を通わせている父母と、教職員ら千六百人が集まった。
 主催者団体の父母側を代表して、飯岡会長は私学を取り巻く環境が厳しいことを踏まえ、「教育費の父母負担公私間格差ができるだけ少なくなるように県にご支援をお願いするとともに、少しでも今より良い教育ができるようにまい進する」とあいさつした。
 学校側を代表して、朴澤会長は「本県の私学は建学の精神の下に重要な役割を担い、人材育成に携わっている。私学助成の総額で前年度の規模は維持してほしい」と県などに訴えた。
 これに対して、浅野史郎・宮城県知事は、私学が特色教育を生かした建学の精神の下に人材を育成していることを高く評価し、「私学の果たしている役割は大きい。私学の振興に対し心を一つにして行い、最大限の努力をする」と私学教育に理解を示した。
 佐藤勇・宮城県議会議長は(私学振興のために)頑張っていくことを誓うと祝辞を述べ、また九里茂三・日本私立中学高等学校連合会副会長は「立国は私学にあり、公立に在らざるなり」とし、「教育の本筋は私学にあると実感している」と述べた。
 大会では(1)私立小・中・高校経常費の二分の一助成の達成(2)生徒減少期における公私協調による安定的収容を図り、特別な補助制度の創設(3)校舎等の新増改築事業に対する特別助成の早期実現(4)きめ細かな学習指導の推進補助制度の強化(5)私学教育費減税の実現の五点の促進・推進を決議した。決議文は飯岡、朴澤両会長から浅野知事に手渡された。
 また、当日は武藤俊男・東北学院中学高校長が「豊かな私学教育を目指す決意と現状の問題点について」と題し意見発表、「今の改革は公立校の私学化に尽きる」と主張した。
 最後に、仙台白百合学園中学高校の生徒によるオーケストラ演奏が行われ、大会に華を添えた。

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