各都府県や地域では毎年、十月から十二月にかけて、私立学校の振興と私学助成の拡充、および父母負担教育費の公私間格差の是正を訴えて、私学振興大会が開催されている。東京都では中学高校を中心に開かれてきた私学振興拡充支部大会の集大成として、東京私立中学高等学校協会など六団体が私学助成予算要望期成大会を開催する。本号では、十月に開催された宮城県私学振興大会と、三重県私学大会の様子を報告する。

　東京私立中学高等学校協会（酒井�A会長＝東京女子学院中学高校長）など六団体は十一月二十七日、東京・千代田区の千代田女学園で平成十三年度私学助成予算要望期成大会を保護者ら千四百人を集めて開催する。これに先立って、中学高校の各支部を中心に私学振興拡充支部大会が九月二十九日、第九支部が中野サンプラザで開かれたのを皮切りに、地元の選出都議会議員を招いて、「標準的運営費の二分の一」公費負担の堅持などを訴えてきた。
　また、東京私立中学高等学校協会は十一月十一日、武蔵野音楽大学（福井直敬理事長学長、東京都練馬区）で皇太子殿下をお招きし、第五十回記念生徒定期音楽会を開催した。
　昭和二十七年に始まったこの音楽会は、常陸宮御成婚定期音楽会、皇太子殿下御結婚記念祝賀音楽会、第二十五、第三十、第四十回には皇太子殿下同妃殿下をお招きし開催した。音楽を志す生徒たちにとっては大きな励みとなっており、その感激は深く心に刻みこまれていった。
　酒井会長はあいさつの中で、皇太子殿下に対し深く感謝の意を表したあと、「音楽を通して豊かな感性を磨き、気品のある生徒として育ってほしい」と述べた。
　当日参加した学校は次の通り（出場順）。最後は全員合唱。
　（１）武蔵野音楽大学
　（２）東洋英和女学院高等部
　（３）世田谷学園中学高校
　（４）大妻中野高校
　（５）武蔵野中学高校
　（６）東海大学菅生高校
　（７）桐朋女子中学高校