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記事2001年11月23日 30号 (5面) 
紅葉の秋を彩る
―私学の特性生かした学園祭
【昭和女子大、幼、小、中、高】

「日本を知ろう」
昭和祭で“物の考え方を”

 昭和女子大学附属昭和幼稚園、同昭和小学校、同昭和中学校、同昭和高等学校(東京都世田谷区)は十月十、十一の両日、同学園で昭和祭を開催した。中高部では「今、日本を知ろう」という統一テーマの下に、政治・経済・司法・地理・文化など、クラスごとに分担を決め幅広い角度から日本の現況や特徴を調べていた。例えば「日本人のものの考え方」を担当したクラスは、タテ社会、義理人情、恥の文化などに焦点を当て、日本人のものの考え方を探っていた。
 初等部では一年間の学習のまとめである「昭和っ子の研究」をテーマに総合学習の成果を発表していた。総合学習は毎年一月から二月にかけて行われている、同校独自の学習形態で、内外から高く評価されている。中高部、初等部とも資料や取材を通してまとめたものを原稿の段階で各教師に点検してもらい、その後、模造紙にまとめており、児童・生徒の共同作業の苦労がにじみ出ていた。
 幼稚部では「だいすきなようちぶ」というテーマで、園児たちが楽しい世界を展示していた。



【愛国中学高校】

記念祭、新校舎で
地域も歓迎、多彩行事

 愛国中学校、愛国高等学校(東京都江戸川区)は十一月三日、同校で第六十三回創立記念祭を開催、当日は曇りがちにもかかわらず、生徒たちは日ごろの練習の成果を十分に発揮していた。創立六十周年記念事業の一つとして、小岩校舎の総改築も終了し、今回は新校舎での記念すべき最初の記念祭となった。
 教職員に対する感謝の気持ちを込めて、生徒の発案から始まった記念祭は、地域の住民からも親しまれており、名物となっている。母師会からは文房具類二千七百九十九点、洗剤類二千七十三点など多くの賞品が拠出された。
 級対抗リレー、ブルーハリケーン、愛国レガッタ、マスゲーム、集団行動、ドナルド・ダック・ダンスなど同校が工夫を凝らした競技ばかりだ。大玉を落とさずに速く運ぶ、中高の大玉運びは大玉が落ちるたびに歓声があがり、保護者らも大声を上げて応援していた。
 閉会式では、小玉幸永校長は「大勢が意気をあわせてやるものが見事だった。練習に苦労したかいがあった」と講評を行った。



【聖心女子学院】

「みこころ祭」海外体験学習披露
桃源郷―夢に向かって

 聖心女子学院中等科高等科(東京都港区)のみこころ祭が九月二十九、三十の両日、同校で開かれた。
 今年のテーマは「桃源郷―夢に向かって漕ぎ出そう―」で、「桃の花の咲き満ちる、穏やかな理想郷への到達」を目指したテーマとなった。一階には美術部、生物部、家庭部などが、二階には地学部、理化学部などが、三階には陸上競技部や手話サークルなどが発表していた。また、中学一年から高校三年まで、それぞれ発表が行われていた。海外体験発表では、タイ、フィリピン、韓国、アメリカでの体験学習の成果を披露していた。保健委員会では応急処置の方法を実際に生徒がモデルになって教えていた。同委員会の手作りの「応急処置ハンドブック」は傷、止血、骨折、脳貧血などに対する十種類の処置を想定して説明してあった。さらに日本語演劇部が「夢散華」を、ダンス部が「もののけ姫」を熱演した。



【白梅学園高校】

渡る世間は梅ばかり
白梅の如き世の中に

 白梅学園高等学校(東京都小平市)の第三十八回白梅祭が九月二十三日、同校で行われた。生徒会が企画運営した白梅祭の今年のテーマは「渡る世間は梅ばかり」。このテーマには「世間に梅っ子の優しさと愛情を振りまき、白梅のような優しく平和な世間になってほしい」という願いが込められている。
 各教室には、くらやみ卓球、占い、お化け屋敷、絵描きハウス、迷路、ストレス発散、超自然研究、いやしの部屋、子ども用フリーマーケットなどの内容の催しがあり、他の学校では見られないユニークなものが多かった。
 舞台発表は講堂と野外ステージで行われていた。講堂では吹奏楽、ダンス、筝曲、演劇、バトンが、野外ステージではバトン、軽音楽、ダンス、それに生徒会や委員会の企画した催しが行われた。
 また、生徒会執行部による、白梅祭に対するアンケートも実施されていた。



【文京女子中高校】

“新しい自分探し”
生徒の楽しい学園祭

 文京女子中学校高等学校(東京都文京区)の学園祭が九月十五、十六の両日、「SELF―DISCOVERYあたらしい自分をさがして…」をテーマに開催された。中学独自のテーマは「Renewing ourselves―生まれ変わっていく私達―」。
 学園祭の各プロジェクトにかかわっている生徒の、楽しい学園祭をつくるという意気込みが感じられた。プロジェクトは高校が運営、校庭、ホール、後夜祭などの九プロジェクト、中学が生徒会総務、全員参加、飲食、体育祭・後夜祭などの七プロジェクトから成り立っている。
 校庭では新体操、BMYトワリング、ダンス、空手、軽音楽部ライブなどが行われた。文京マーチングコースは総勢百二十人でドリル・トワリング・演奏を行い、観客の目をくぎ付けにしていた。展示では茶道部の抹茶の世界、長期留学の成果を披露する国際交流inBUNKYO、アニメの上映を行っているbroad cast 2001などがあった。



【早稲田中高校】

興風祭「九月革命」
学芸部展示、招待試合

 早稲田中学高等学校(東京都新宿区)は九月二十九、三十の両日、同校で興風祭を開いた。サブタイトル「九月革命」は「思い切って改革をしようという思いを出したかった」(生徒会長)からだ。
 展示は学芸部、学年別などに分かれて、研究発表が行われていた。釣り研究、生物園芸などの同好会や新聞、歴史、鉄道、化学、物理などの研究部では、生徒が熱心に来場者に説明をしていた。
 記念大教室では演劇が行われ、中学一年による「その後の桃太郎」、二年による「盗まれた王子様」、三年のひょっとこ劇団による「クローン『カイ』」などが行われた。
 また、女装コンテストやワセダマンの結果発表と表彰も行われ、同校の生徒を含めて大いに盛り上がった。硬式庭球部、バレーボール部、剣道部、フェンシング部では、招待試合が行われ熱戦が展開された。



【関東国際高校】
インターナショナルフェスティバル2001

 関東国際高等学校(東京都渋谷区)の学園祭「インターナショナル・フェスティバル2001」が十一月三、四の両日、同校で行われた。今年は各クラス、部活動、有志による展示や出展が例年以上に多かった。
 体育館では音楽部による演奏、ダンス部によるダンスナンバー、体操部による演技発表、フォークロック部によるミニコンサート、演劇科による発表など、舞台発表が行われていた。
 世界の国や地域から高校生が中心に集まり、相互交流を行っている「世界教室」は、(1)インターネット上で行う授業や、世界教室のホームページを通じて行われるコミュニケーション(2)年に一度行われているフォーラム(3)海外研修や海外修学旅行を通して活動しているが、当日は多くの国や地域を展示で紹介していた。なお、十二月十五、十六の両日、埼玉県川口市の川口総合文化センター・リリアで演劇科第十六期生卒業公演「扉のむこうの物語」が行われる。


昭和女子大、幼、小、中、高


愛国中学高校


聖心女子学院


白梅学園高校

文京女子中高校


早稲田中高校


関東国際高校

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