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記事2001年11月23日 30号 (2面) 
AO入試が大幅増
私大の4割、199校で導入
国公私立大学入試
 今春の入試でアドミッション・オフィス入試(AO入試)を実施した大学が、前年度の七十五校(百六十学部)から二百七校(三百九十八学部)へと大幅に増えていることが、このほど文部科学省が発表した調査結果から明らかになった。特に私立大学は全大学の約四割が導入しており、入試方法が多様化する中で定着傾向をみせている。
 同省がまとめた「平成十三年度国公私立大学入学者選抜実施状況の概要」によると、今春の入試では国立五校(二十三学部)、公立三校(六学部)、私立百九十九校(三百六十九学部)の計二百七校がAO入試を導入。中でも私立大学は昨年度の七十一校(百四十八学部)から大幅に増えた。この方法による私立大学への入学志願者は二万五千九百四十八人で、このうち一万五千三百八人が実際に入学した。昨年度は入学志願者一万五千十七人、入学者七千七百七十三人という結果だった。主に面接を重視し、これに書類審査を組み合わせるなどして、受験生の能力や適性、学習意欲、目的意識を多面的に判断して入学させようとするAO入試に対する理解が受験生、高校の間で広まってきたものとみられる。
 今春の入試全体の状況を見ると、前年度に比べ、国立大学は八千七百四十人、入学志願者が減っていたものの、公立大学では二千三百八十九人、私立大学では五万九千三百三十四人増加。志願倍率は国立大学が四・八倍、私立大学が六・八倍とそれぞれ前年度と同率で、公立大学のみが前年度から〇・二ポイント減の六・四倍という結果だった。
 AO入試以外に、推薦入試、帰国子女入試、社会人入試などの特別選抜を実施する大学・学部も増えている。このうち推薦入試を実施した国公私立大学は前年度に比べて二十四校、六十五学部増加。前年度より一万五百四十九人多い十九万八千六百三十二人が推薦入試による入学生だった。

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