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記事2001年11月13日 29号 (7面) 
静岡県私学振興推進大会
私学協会など4団体主催
経常費補助1/2達成を
建学の精神のもと特色ある教育推進
 静岡県私学振興推進大会が十月十七日、静岡県・静岡市の静岡県コンベンションアーツセンターで開催された。同県には私立の幼稚園が二百四十園、小学校が四校、中学が十六校、高校が四十二校があるが、当日は私立学校に子供を通わせている保護者、および教職員二千五百人が集まった。
 主催団体は静岡県私学父母の会連合会(齋田久人会長)、静岡県私学協会(岡本肇会長=静岡県西遠女子中学高校長)、静岡県私立幼稚園PTA連合会(遠藤盛生会長)、静岡県私立幼稚園振興協会(宮下ちづ子理事長)。
 主催団体を代表して、宮下理事長は「豊かな人間性と行動性をはぐくむセンターとしての幼稚園づくりに取り組んでいく」とあいさつ、また岡本会長は、私学教育は公教育の一部を担い、建学の精神に基づいて特色ある教育を行っていると述べた上で、「小・中・高校に対する経常費補助二分の一補助の達成が大切」と訴えた。
 鈴木雅近・静岡県副知事は、同県の私学が建学の精神に基づいて特色ある教育を行っていることを高く評価、私学への県民の期待がますます高まっているとし、「私学の振興施策に最大限の努力をしていきたい」と祝辞を述べた。
 大会では「教育費の公私間父母負担格差の早急な対応」「私立幼稚園、小、中、高校に対する経常的経費の二分の一の補助の実現」「私立幼稚園、小・中・高校に勤務する教職員の資質向上研修費補助金と、福利厚生のための退職金制度の補助金の、十一年度に見合った補助金算定」「私立幼稚園、小・中・高校の施設設備の改善に対し、公私共存を堅持し、適切かつ実効ある施策の展開」の四項目を決議した。
 また、決議終了後には、「米百俵の精神」と題して、新潟県の前長岡市教育長の大西厚生氏が記念講演を行った。大西氏は長岡の人材育成について教育第一主義にのっとり、児童・生徒の卓越性を伸ばすことに重点を置いたことを解説した上で、リーダーの条件として問題解決能力と哲学を持つことの二点を挙げた。




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