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記事2001年11月13日 29号 (7面) 
私学教育テーマに活発な意見交換
東北、九州両地区で教員研修
日私小連
 日本私立小学校連合会(長谷川良昭会長=大乗淑徳学園理事長)の第三十一回東北地区教員研修会が十月十九日に福島県郡山市の郡山ザベリオ学園小学校(川田紀美子校長)で、十月二十七、二十六の両日には第二十六回九州地区教員研修会が長崎市の聖マリア学院小学校(今田昌樹校長)で、それぞれ開かれた。いずれも共通テーマ「21世紀における私学教育の実践」の下、公開授業と分科会が行われた。
 東北地区研修会は昨年度まで隔年で実施していた分野別研修を廃止し、今回から七教科による部会研修方式に統一して開催された。助言者を含めて約百三十人が参加し、「自ら考え、喜んで学ぶ子ども」を副題に掲げて活発な意見交換が行われた。
 川田校長は全体会で「本校は五人の修道女が開校して以来、来年度で学園創立七十周年を迎える。今回は二十七年のベテランから三人の新任まで多くの先生にお集まりいただいたが、皆さんの積極的な分かち合いで実りある研修にしよう」とあいさつ。続いて馬目さだ子・日私小連副会長(仙台白百合学園小学校長)が指導・助言者を紹介した。
 公開授業は、図書によるカタカナ学習(一年・国語)、牛乳工場見学の復習(三年・社会)、和太鼓(音楽)、空き箱積み(二年・図工)、疑問文の会話(四年・英語)などの内容で行われた。
 九州地区研修会は「自ら考え 学び 行動する子どもの育成」を副題に掲げ、約百六十人が参加して開かれ、初日は長崎市のホテル清風で全体会と分科会が行われた。村岡正則・日私小連副会長(長崎南山小学校長)は今年から日私小連に再加盟した大分・明星小学校(吉岡俊明校長)に歓迎の意を表し、「学び取る意欲を育て、競争から協力、画一から個性、受動から能動へという教育改革の中で、しゃべる教師からうなづく教師、欠点指摘型から長所伸ばし型へと、教師もギアチェンジすべき時だ」とあいさつ。金子原二郎・長崎県知事(滝田泰博学事振興課長代読)の祝辞では、「諌早市では行方不明だった女子児童が不幸にも遺体で発見された。皆さんにも安全確保を万全にされるようお願いする」などのメッセージが伝えられた。翌日は聖マリア学院小で公開授業と分科会が行われた。



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