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記事2001年10月3日 25号 (7面) 
岡山大会に保護者、教職員1400人参加
中国地区中高父母の会
保護者の教育費負担軽減を
公私立の役割分担適正化など決議
 第二十六回中国地区私立中学高等学校父母の会岡山大会が九月八日、岡山県岡山市の岡山市民会館で開かれた。会場には千四百人を超える、私学へ通う中学高校生の保護者や教職員らが集まった。

 主催は中国地区私立中学高等学校PTA連絡協議会、広島県私立中学高等学校教育後援会、山口、島根、鳥取の各県の中学高等学校PTA連合会、それに当番県の岡山県私立中学高等学校父母の会連合会。
 森本弘道・大会会長(同協議会会長)は、あいさつの中で建学の精神の下に特色ある教育を行っている私学を高く評価し、二十一世紀を担う豊かな人材を育成するためにも私学教育の重要性を強調、依然として教育費の公私間格差が高いことにも触れ、経常費補助の拡充を強く要望した。
 続いて堀越克明・日本私立中学高等学校連合会長のメッセージを代読した原田三代治・岡山県私学協会長は「教育内容の充実に努めることを期待する」とあいさつした。
 また、池田隆・全国私学父母の会長は「教育費の格差の是正は公費によって是正されるべきだ」とあいさつし、教育費格差是正のためには、私学教育費減税の創設を訴えた。
 功労者表彰に続いて、山口勝巳・同県副知事は「私立学校の振興を重点施策の一つと考えている」と、また井手紘一郎・同県議会議長は「教育(の内容)は私立学校的でなければならない」と祝辞を述べた。
 大会では保護者側から二人の意見発表後、(1)私学振興の重要性に鑑み、私立学校振興助成法の目的に沿った国庫補助制度の堅持充実と保護者の教育費負担の軽減、私立学校施設設備関係補助制度の充実を図ること(2)生徒数の長期的減少期を迎え、公・私立学校教育の役割分担の適正化を図るとともに、教育改革の実施に当たって公・私立学校共存の原則が確立されるよう適切な処置をとることの二点を決議した。
 記念講演では落語家の桂文珍さんが「落語的学問のススメ」と題して講演、終始笑いを誘った。
 生徒が行う学習発表では、関西高校(岡山県)の少林寺拳法部・吹奏楽部合同演武と、就実中学高校(同)のバトン部演技が行われ、会場を魅了した。



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