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記事2001年10月13日 26号 (9面) 
自助努力で魅力ある私学
新任教員対象に堀井理事長講演
神奈川私中高校協


 神奈川県私立中学高等学校協会(堀井基章理事長=横浜創英短期大学高校長)は八月二十三、二十四の両日、神奈川県・横浜市の神奈川県私学会館で、九十五人の初任者教員を対象に平成十三年度私立学校初任者研修「関東地区神奈川県研修会」を実施した。
 初日は開会式に続いて、三つの講演、二日目は三つの講演と「教科指導について」の教科別分科会、閉会式などが行われた。
 初日、堀井理事長はあいさつの中で創立者が学校を創立した時の思い、建学の精神を大事にし、子供たちのために頑張ってほしいと述べた後、「神奈川私学の歴史と現状と将来」と題して講演した。
 堀井理事長は近代私学発祥の地、神奈川の私立学校の歴史を説明し、生徒減少について触れ、「神奈川の中学高校の五七%が定員割れをしているが、(経営のためにも)いい教育をして県民に評価される私学になっていかなければならない」と述べた。
 また、今後の私学について、「私学は自助努力で魅力ある学校にしていく必要がある。県民のニーズを考え、私学が求められているものは何かを考えて、教員が自分の資質を高めることこそ私学の生きる道だ」と教員に熱く語り掛けた。
 また、臨床心理士で日本交流分析学会認定分析士の和田迪子氏は「青少年の心の理解のために交流分析の立場から」と題して講演した。
 この中で、教員が自分の行動パターンを正しくつかんで、自分の生き方を豊かにしていくために、六十の質問に答える形式のTEG(第二版・東大式エゴグラム、東京大学医学部心療内科編)を実際に使って分析、解説した。
 そして、セルフコントロールという点から「生徒のやりたいことを抑えてしまうのは行き過ぎで、自分のことは自分できちんとやることを生徒に教えてほしい。これが民主主義でいう責任だと思う」と教員にアドバイスを贈った。



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