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記事2001年10月13日 26号 (9面) 
東短協総会 協会の将来像≠ナ調査実施
豪州留学、来年は能力別授業重点に実施
卒業生も短大教育高く評価


 東京都私立短期大学協会(佐藤弘毅会長=目白大学短期大学部理事長・学長)は九月二十日、東京・市ヶ谷の私学会館で平成十三年度秋季定期総会を開き、事業の中間報告を行った。この中で、東短協とオーストラリア大使館との共同企画であるオーストラリア短期留学は、今回、会員校二十短大から百三十九人の学生が参加。八月四日から四週間の日程を無事終了し、学生の評価もおおむね高かったことが報告された。また、春季定期総会で設置が決まった、東短協在り方検討委員会については会員校のアンケート結果を踏まえ、協会の将来展望を検討していくことになった。
 
 オーストラリア短期留学については、提携校であるクイーンズランド大学で研修を行ったが、英語学習に関しては授業を能力別クラス編成にすべきだとの学生からの要望が少なくなかったため、来年度はこの点を検討して、実施することになった。
 東短協在り方検討委員会は進士五十八・東京農業大学短期大学長を委員長に、阿部幸子・青山学院女子短期大学長、小原芳明・玉川学園女子短期大学理事長・学長、森本晴生・東京文化短期大学理事長・学長が委員に就任。会員校の減少に伴う会費収入の減少といった、協会を取り巻く厳しい状況の中、現行の事業の見直しや実行形態の変更などを検討していくことが報告された。同時に、会員校間における学生サービス機関の共同利用の可能性を探るなどの試みについても考えてみたいとの提案もあった。今後、協会では会員校に、協会の現状と将来像に関するアンケート調査を実施する。
 総会では議事に先立ち、東京都内の私立短大出身者四人による「短期大学に学んで」と題する講演会も開かれた。
 「短大二年間はいちばん成長できた時期。得られたものが多い」(青山学院女子短期大学卒業、中央大学生・小田島里枝さん)、「理論と実践が結びついたカリキュラムがよかった」(玉川学園女子短期大学卒業、洋光台幼稚園勤務・川上善子さん)、「凝縮された二年間で集中力が身についた」(東京文化短期大学卒業、キヤノン株式会社勤務・山田美恵子さん)、「コミュニケーション重視の英語教育が素晴らしかった」(東京成徳短期大学九月卒業、日本航空株式会社に就職内定・加藤純子さん)と、四人とも自らの経験を踏まえ、口々に短大教育を評価した。

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