短期大学基準協会副会長を務め、大学審議会特別委員としても短期大学振興のために尽力した、滝川直昭・滝川学園理事長が九月二十九日、多臓器不全のため逝去。六十六歳。葬儀は十月二日、名古屋市千種区城山の日泰寺で執り行われた。学園葬の日程は未定。
　滝川氏は一九三五年一月生まれ。一九五八年、富山大学経済学部卒業後、大蔵省入省。六二年、財団法人食糧科学研究所参事。六六年、名古屋栄養短期大学（現・名古屋文理短期大学）講師に就任。助教授、教授を経て、九〇年に学長に就任、九七年まで務めた。九一年から滝川学園理事長に就任。九九年からは名古屋文理大学長も務めていた。
　私学関係団体の数々の要職も歴任。日本私立短期大学協会副会長、愛知県私立短期大学協会長、愛知県私学総連合会副会長などを務め、昨年からは短期大学基準協会副会長、日短協常任理事として活躍していた。九九年二月には大学審議会特別委員に就任し、短期大学の制度上の位置づけ問題をめぐって、日短協の要望実現のために大きく貢献した。
　九五年には私学振興に功績があったとして、藍綬褒章受章。また、昨年の短期大学制度創設五十周年に当たっては文部大臣表彰と日短協会長からの感謝状を受けた。