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記事2001年10月13日 26号 (2面) 
86%の高校でホームページ
ホームページ開設校は公立校を上回る 前年同期より16・7ポイント増加
2学期制移行が急増
中高連実態調査


 インターネット上に自校のホームページを開設している私立高校(全日制・定時制)は、今年五月一日現在八六・〇%に上り、前年同期に比べ一六・七ポイント増加していることなどが、このほど日本私立中学高等学校連合会(堀越克明会長=堀越高校長)のまとめた調査結果速報で明らかになった。

 私立高校のホームページ開設率は公立高校の開設率六〇%(今年三月三十一日現在)を大きく上回っているが、公立高校も急速に進むインターネット回線の敷設でホームページ開設校を急ピッチで増やしており、今後、ブロードバンドの本格的到来を迎え、インターネット上でも生徒募集や情報発信で公私間の激しい競争が展開されそうだ。
 この調査は同連合会が毎年実施している「私立中学高等学校実態調査」の平成十三年度版調査の一項目として行われたもの。調査結果は中間的に集計した段階のもので、今後、数字が多少変動する可能性がある。
 全国の私立高校(実働校)千三百十四校(中等教育学校後期課程一校を含む)を対象にした調査(サンプル数千三百七校)では、千百二十四校がホームページを開設、百八十三校が未開設だった。
 未開設校百八十三校のうち、百十七校は「開設計画あり」とし、五十五校は「未定」と答えていた。「開設計画なし」とした高校は十一校、〇・八%にすぎなかった。
 一方、私立中学校の実働校六百四十六校(中等教育学校前期課程四校を含む)のうちサンプルとした六百四十二校では、五百五十九校がホームページを開設(中高併設校で中高共用を含む)、開設率は八七・一%だった。前年同期は七〇・二%だった。ホームページを開設していなかった学校は八十三校で、そのうち六割強に当たる五十一校が「開設計画がある」と、二十九校が「未定」と回答、「開設計画なし」と答えた学校はわずか三校(〇・五%)だった。
 また学期制に関する調査では、ここ数年、三学期制から二学期制に移行する学校の増加が目立っている。高校(全日制・定時制)の場合、四年前の平成九年度調査結果(サンプル数千三百五校)では百四十校だった二学期制の学校は、その二年後の十一年度調査結果(同千三百八校)では百八十校に増加、さらに二年後の十三年度調査結果(同千三百七校)では二百二十二校となっており、わずか四年間に五八・六%もの増加を見せている。
 こうした二学期制への移行は、学校週五日制の導入で授業日(時)数の減少を余儀なくされる状況を少しでも改善しようと、学期間の休みの少ない二学期制を取る学校が増えているものと考えられる。

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