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記事2001年1月3日 1号 (15面) 
教育費父母負担軽減訴える
京都、福島、秋田の私学が振興大会
【京都府】
公私間格差是正を “できる限り努力”と知事も表明
税制改正実現など決議

 京都私学振興大会が昨年十一月十八日、京都市の京都産業会館で開催された。主催は京都府私立中学高等学校保護者会連合会(佐々木幹夫会長)と京都私立中学高校経営推進者協会(本部廣哲会長=南京都高校長)。
 主催者を代表して佐々木会長はあいさつの中で「生徒の学びたい学校で学びたい、というこの願いをかなえてあげたい。京都府の財政事情は厳しいが、私学の保護者負担を軽くしてほしい」と訴えた。同じく主催者を代表して本部会長は、荒巻禎一・京都府知事が私学の重要性に鑑み私学振興のために支援していることに敬意を表し、「私学は建学の精神の下に心の教育を重視し人間教育に優れた教育を行っている」と語った。
 これに応えて荒巻府知事の代理として木村功・副知事は私学教育の重要性に鑑み、補助金増額について「できる限り努力していく」と述べた。このほか小牧誠一郎・京都府議会議長、清水鴻一郎・京都府私立学校教育振興議員連盟会長らがあいさつした。
 大会では(1)私学に対する国庫補助制度の堅持と補助金の大幅増額の要請(2)保護者教育費負担の公私間格差是正の要請(3)保護者の経済的負担軽減のための税制改正の要請の三点を決議した。また大会では池田隆・全国私学父母の会長が「私学助成をめぐる環境と課題」と題して講演した。


【福島県】
運営費補助の充実決議
人づくりは家庭、学校教育からテーマに4団体で大会

 第二十七回福島県私学振興大会が「特色ある私学教育の振興と父母負担の軽減心豊かな人づくりは家庭・学校教育の充実から」を大会テーマに昨年十一月十日、福島県・郡山市の郡山ユラックス熱海で開催された。
 主催は福島県私立中学高等学校父母の会、同県全私立幼稚園PTA連合会、同県専修学校各種学校保護者会連絡協議会、同県私学団体総連合会の四団体。
 大会はアトラクションとして、郡山ザベリオ学園中学校三年生全員による合唱から始まった。続いて、主催者を代表して網代智盟・福島県全私学父母の会代表、山ア勲・同県私学団体総連合会長が全私学の充実振興と教育費の父母負担軽減のために全力を尽くすとあいさつした。
 来賓として佐藤栄佐久・福島県知事、池田隆・全国私学父母の会長、九里茂三・日本私立中学高等学校連合会副会長らがあいさつした。
 大会では(1)学校法人立幼稚園等に対する補助金の充実並びに第二子以下に対する保育料等の減免を行う幼稚園への補助金の拡充(2)私立小・中・高等学校への運営費補助金の充実(3)学校法人立専修学校運営費補助金の充実並びに学校法人立以外の専修学校への助成の充実および各種学校の振興の三点を決議した。
 また、佐治晴夫・宮城大学教授が「宇宙が教えてくれること現代宇宙論から人間を考える」を演題に記念講演を行った。


【秋田県】
特色教育に助成を 経常費助成増額など要望
私学連合が大会

 秋田県私立中学高等学校協会、同県専修学校各種学校協会および同県私立幼稚園連合会で構成する秋田県私学連合会(江畠清治会長=敬愛学園理事長)は第十九回秋田県私学振興大会を昨年十一月七日、秋田市の秋田ビューホテルで「私学教育の振興をはかろう」を大会趣旨に開催した。
 江畠会長はあいさつの中で「私立学校の様子を見ると、地域文化が分かるといわれている。本県の学校教育については建学の精神の下、特色ある教育を展開している。私学を支えてきた先人に感謝している。今後も私学振興のために大いに頑張る」と述べた。
 来賓の臼田雅郎・同県企画振興部次長(寺田典城・同県知事代理)は同県の基本的問題の一つに少子化を挙げ、これを乗り越える私学を目指してほしいと訴え、「自ら学び、考え、生きる力の育成に努め、家庭、学校、および地域の連携をとった教育の充実に努めたい」と述べた。
 大会では各私学団体から現状報告および要望事項の説明が行われた。中学高校では施設・設備および特色教育に対する助成の充実と、経常費助成の前年度以上の増額などが要望事項として挙げられ、小島初男・私立中学高等学校協会副会長は「真の教育は私学からを合言葉に手を携えていく」と意気込みを示した。
 また専修学校各種学校では学校運営費補助の充実などが要望事項として挙げられた。
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