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記事2020年3月3日 2503号 (6面)
学研エデュケーショナルがロボットプログラミング講座提供
社会や産業のしくみ学べる
集中力・表現力アップ

 4月の新年度から小学校でのプログラミング教育が始まる。教育業界各社が教材をそろえる中、滑w研エデュケーショナル(東京都品川区)ではプログラミングのスキルだけにとどまらず学校で学習する内容や、社会や産業のしくみなども学ぶことができるプログラミング講座を提供している。


 同社のロボットプログラミング講座には、低学年から始める「しくみKids(キッズ)」と中高学年向けの「もののしくみ研究室」がある。全国800を超える学習塾が採用する一方で学校への展開もスタートしており、プログラミング教育開始に先駆けクラブ活動や放課後スクールで講座の導入が始まっている。 


 「しくみキッズ」は2年間(6テーマ×4コース:全24テーマ)、「もののしくみ研究室」は3年間(12テーマ×3コース:全36テーマ)の計5年間の学習塾仕様のカリキュラム。学校の授業スケジュールに合わせた学校向けカリキュラムもあり、学校事情に合わせ任意のテーマを選定して導入することも可能だ。


 昨年4月から提供が始まった「しくみキッズ」は1年目の「デビュー」と2年目の「ワンダー」の二つのコースがある。「デビュー」のうちの一つがパソコン不要の「カード式プログラミングカーコース」。プログラミングカーをすごろく状の盤上に置き、「みぎ」「とまる」などの指示をチップ入りのカードに読みこませて進めていくしくみ。目的地まで進める順番を考えることで論理的思考を養う。また国語や社会、生活科など教科学習をテーマにすることで教科学習の要素も盛り込む。例えば盤上を店内に見立てスーパーの買い物をテーマにした回では生活科に沿う内容となっており、プログラミング学習と教科学習を同時に実現している。


 一方、開講4年目となる「もののしくみ研究室」は、身近な社会で使われているものを実際にブロックでつくりプログラミングで動かすことで、世の中で使われているものの背景や動くしくみを体感できる。各回とも理科・算数はもちろん国語や社会といったさまざまな教科の学習内容とも関連する。


 例えば、歩行者用信号機をつくる回では「なぜ赤信号が信号機の上側にあるのか?」などがテキストのはじめに書かれており、知識や背景を学習する。次に「青信号を光らせしばらくして点滅して消える」という信号機の動きをフローチャートで図式化した後、プログラミングを作成し、ブロックでつくった信号機に転送する。ロボットがうまく動かなかった時はなぜ失敗したのか試行錯誤を重ねながら確認することで、自ら課題を見つけ解決する力が自然と身につく。テキストの最後には信号機をつくっている企業の声を聞くというインタビュー記事があり、それを読むことで社会科見学の要素も含み、大人が見ても興味深い内容だ。


 受講生の保護者約1000人を対象に行ったアンケートでは、勉強や物事に集中できるようになったと感じる保護者の割合が1年目の49%に対して3年目では74%に増加。同様に読解力では37%から54%、表現力では36%から63%とそれぞれ大きく増加している。多くの保護者がわが子の集中力や読解力、表現力が高まったと強く感じているようだ。受講生たちからも「もっと続けたい」「将来の夢が見つかった」「勉強が好きになった」などの声が寄せられている。


 つくったロボットは、自分で改良・発展させたり、国際ロボット大会に参加したりと、学び方もさまざまな道が広がる。子どもたちは、プログラミング学習を通して楽しむことはもちろん社会のしくみを自然に学べることで、学びが好きになり、将来の可能性も広がっていくだろう。


もののしくみ研究室でつくるペンギン型ロボット

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