3996. サイバーキャンパステーマに
2001年9月23日
「サイバーキャンパスに向けて」をテーマに、私立大学情報教育協会(戸高敏之会長=同志社大学工学部教授)は九月十一日から三日間、東京・市ヶ谷の私学会館で「第十五回私情協大会」を開催した。全国の大学・短期大学、賛助会員企業から約四百四十人が参加。講演や事例紹介を通して、サイバーキャンパスに向けた取り組みを進める大学や、授業へのIT導入の先端的試みを行う大学の姿が明らかになった。 初日午前は石井威望・東京大学名誉教授、不破泰・信州大学工学部助教授、辻正重・青山学院大学副学長の三氏が講演。総務省IT推進有識者会議座長でもある石井氏は、わが国が五年以内に世界最先端のIT国家になるという目標を掲げた「e―japan戦略」に基づき、今年二月、具体...
3997. 実践通し具体策
2001年9月23日
【教育制度分科会】 教養教育の在り方自由討議ワーキンググループ設置も決める 中央教育審議会の教育制度分科会は九月五日、東京・霞が関の文部科学省別館で第七回会合を開き、新しい時代の教養教育の在り方について委員間で自由討議を行った。また、答申起草に向けたワーキンググループの設置も決めた。次回の分科会会合が十月十日に予定されており、これまでに二回、ワーキンググループとしての会合が開かれる予定だ。 自由討議では、田村哲夫・渋谷教育学園理事長がマナーについての教育を教養教育の中に入れるべきだと主張。田村氏はマナーとは心の習慣とも呼ぶべきものであり、文化とはまさしくマナーの総称であると指摘。教養教育は最終的には人と人とのつながりを考えるものであ...
3998. 動き出した高等教育部会審議
2001年9月23日
中央教育審議会では各分科会の下にさらに部会が設けられ、それぞれの諮問事項に関する討議が精力的に進められている。各部会での討議の模様を2面の二分科会を含め報告する。(編集部)【大学分科会制度部会】多様化で制度が合致しない 役割分担見直しをパートタイム学生受け入れ 大学短大社会人の学習の場 中央教育審議会大学分科会の制度部会は八月二十九日に東京・霞が関の文部科学省分館で第一回、九月六日に同別館で第二回の会合を開いた。第一回会合では、部会長に岸本忠三・大阪大学長を選出し、短期大学・高等専門学校から大学院までの高等教育制度全体の在り方について自由討議を行った。第二回会合では、パートタイム学生の受け入れや社会人の学習の場としての大学・短期大学...
3999. 私立短期大学は改組転換でどのように変わったか
2001年9月23日
より魅力ある短期大学づくりに向けて、新学科の設置など積極的に改組転換に取り組む短期大学が増えている。ここでは来年度から改組転換により新学科を設置する私立短期大学のうち、五月末に申請し、七月に認可された各短期大学に改組転換の意義とその必要性、新学科の内容・特色、学生確保の見通し、今後の取り組みなどについて原稿をお寄せいただいた。(編集部)静岡英和女学院短期大学(静岡市) 教授 小嶋 善行文系3学科を整備拡充現代コミュニケーション学科 〇改組転換の意義と必要性 (学内)短期大学文系三学科の発展的整備拡充を図る 英文学科、国文学科、国際教養学科を改組転換し、キリスト教女子教育の建学の精神を堅持しつつ、新たな視点から人間相互のコミュニケー...
4000. 21世紀担う短期高等教育機関の教育改革
2001年9月23日
湘南短期大学(神奈川県横須賀市) 教務部入試担当 山川 紀子実学志向を鮮明に国文学科を改組ヒューマンコミュニケーション学科 近年の社会構造の変化や経済的動向の影響など、時代変化の波を受けて、短大受験生の志望傾向は実学志向の強い学科や四年制大学志向へと変化を見せている。 本学としてはこの現実を受け止め、多くの高校生や入学後の学生が関心を持ち、生涯にわたり継続すべき学習・教育内容を検討した結果、「国文学科」を廃止し、「人と人との心のつながり」をキーワードに、より実学志向を鮮明にした新学科「ヒューマンコミュニケーション学科」へと改組することとした。 現在、マルチメディアの発達やコンピュータネットワークの発展によるコミュニケーション手段の...