3421. 新校長インタビュー (66) ―― 神田女学園中学校・高等学校
2002年11月3日
神田女学園中学校・高等学校の新校長に梅津久昭氏が九月就任した。森田浩一郎・新理事長の懇願によって都庁の部長を退いて校長職に就いた。同校は「誠・愛・勤・朗」を校訓とし、小熊又三郎・前理事長の提唱した「恕」(思いやりの心)を教育方針としている。梅津校長も、この精神を受け継ぐという。「学校教育は広い意味の教育の一つですから、学校が社会に開かれること、社会の動きに敏感になることが必要だと思います」。この考えが梅津校長の基本だ。 就任して、各教科の授業をじっくり見た。「生徒に分かる授業をしているか。授業料を払う父母が納得する授業をしているか」と教員に投げかけた。このごろは、生徒の方から授業を見てください、あるいは教員の方から授業を参観してほ...
3422. 錦秋を飾る私学の記念行事
2002年11月3日
鶴岡学園創立60周年で式典 新たな発展に期待 鶴岡学園(鈴木武夫理事長、北海道恵庭市)は十月四日、恵庭市の北海道文教大学体育館で創立六十周年記念式典(写真)を開いた。同学園は「北海道女子栄養学校」としてスタートし、現在、大学、短期大学部、高校、幼稚園を擁する総合学園へと発展。惠庭と札幌の二キャンパス体制となっている。式典には道内外から多数の来賓が出席。六十年の歩みを祝うとともに、新たな発展に期待を寄せた。 鈴木理事長は式辞の中で、「学園の未来を切り拓くプラン」として、来春、北海道文教大学に人間科学部健康栄養学科、大学院グローバルコミュニケーション研究科の新設を予定していること、恵庭市を栄養教育のメッカにすること、札幌キャンパスでは地...
3423. 社会問題化するシックハウス
2002年11月3日
建材や家具などに含まれている化学物質が原因で気分が悪くなるなど、健康被害が発生する「シックハウス症候群」が社会問題化している。文部科学省スポーツ・青少年局では、学校保健の充実を図る“学校すこやかプラン”の一環で、平成十五年度事業でシックハウスの基本的知識や具体的な対応方法を示した参考資料の作成、学校における化学物質の室内濃度などについての調査を行うことにしている。 財務省に対する概算要求では「シックハウス症候群に関する調査研究」に約一億六千七百万円を計上している。同じ事業分野の前年度予算額二千七百五十万円の六倍強という、大幅な増額要求となった。すでに、学校におけるシックハウス症候群の原因物質について、定期的な検査を必要とするかどう...
3424. 教育機関に導入進むe-ラーニング
2002年11月3日
教育機関のインターネット接続がごく普通になるなかで、昨年あたりからネットワークを活用して学習活動を行う、いわゆるe―ラーニングを導入する試みが増えてきた。e―ラーニングはいわゆる遠隔授業の一形態であるが、単に離れた地域同士で授業を行うだけでなく、コンピュータのサーバー機能を利用してマルチメディアコンテンツを駆使した多様な機能を持つ点が特徴である。 e―ラーニングのシステムには、あらかじめ教材コンテンツを準備しておいて時間や空間の制約を受けることなく学習活動ができる「非同期型」、教員と受講者がリアルタイムで情報の交換を行いながら学習を進める「同期型」の二つのタイプが基本としてあるが、双方の機能を兼ね備える複合型もある。e―ラーニング...
3425. 教育基本法振興計画素案 中教審基本問題部で提示
2002年10月23日
中央教育審議会(会長=鳥居泰彦・日本私立学校振興・共済事業団理事長)が、昨年十一月以降検討を続けている教育基本法の見直しと「教育振興基本計画」の新規策定に関する審議の中間報告素案が、十月十七日、初めて明らかになった。同日、都内で開かれた同審議会基本問題部会で提示されたもの。それによると一人ひとりの個性に応じてその能力を最大限伸ばす視点、「公」に主体的に参画する意識や態度の涵養の視点、日本人のアイデンティティー・国際性の視点などから現行の教育基本法については見直しが必要としている。 この日提示された「新しい時代にふさわしい教育基本法の在り方について」(素案)と「教育振興基本計画の在り方について」(素案)は、七月の論点整理を基にしたもの...