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記事2001年8月3日 20号 (11面)
私学は一つ・教育は私学からスローガンに
経常費、授業料補助要望を決議
奈良県私立中学高等学校連合会(藤田照清会長=智辯学園中学高等学校長)と奈良県私学父母の会(斉藤彰男会長)は七月四日、奈良市の奈良県文化会館で奈良県私学振興大会(後援・奈良県)を実施、教職員や私学へ子供を通わせている父母ら約三百人が集まった。 藤田会長は生徒減少や厳しい財政状況という私学にとっては大変な逆風の中で、柿本善也・奈良県知事が私学振興に力を注いでいることに対し感謝の気持ちを述べ、「本県では私学ブームが続いているが、(教育費父母負担の)公私間格差が三―五倍の開きがある。この振興大会の目的は“私学は一つ 教育は私学から”のスローガンの下に私学の発展を誓い、知事に対する感謝の念と同時に、来年も(私学振興重視を)続けてほしいという願いも込められているので、一層知事も私学に配慮してほしい」と要請した。 続いて、斉藤会長は公私間格差が是正され、私学を受ける者が大きな学費負担がなく、進学できるように願っている」と訴えた。 これに対して、来賓の柿本知事は私学振興の重要性を指摘した上で、「教育改革は学校や文部科学省だけに任すのではなく、(このように)どんどん参加してほしい。本当に必要なものを素直な気持ちで議論していこう」とこたえた。 大会では「私立学校教育経常費補助金並びに私立高等学校授業料軽減補助金をさらに倍額願いたい」を決議した。 記念講演として立命館大学産業社会学部の木津川計教授が「人気と優しさ」と題して、寅さんシリーズ、鉄腕アトム、サザエさんなど、人気者として挙げられたものを解説、ユーモアを交えた内容は会場を魅了した。
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